BI(Business Intelligence)との関わり
ちょうど、学生時代は、第二次AI (第五世代コンピュータ)ブームの真っ最中ででした。
卒業研究で Prolog や Lisp を使っていたこともあり、AI に興味を持っていました。
当時、日本DECの学生向けのコンピュータ夏期講座で、OPS5というエキスパートシステム構築ツールを日本で初めて教えてもらいました。
就職の時は、Lispマシンの仕事をしたくてTISを選びましたが、結局受託計算部門に回され、2年で退職。この時、DSS(Disision Support System)ツールというのがあることを始めて知りました。
その後、UNIX の 4.3BSDの日本語化や現メガバンク(IBM関連)の 第3次オンラインの基盤系の仕事をしていました。
BIに近い仕事を始めたのは、IBMが他社ハードも組み合わせて使った初のSIでの保険会社のALMシステムからです。
BI関連業務がメインに仕事になったのは、統計パッケージの SAS Institute Japan に入ってからです。
ここで、DWHをベースとするEIS(Enterprise Information System)や、OLAP、Data Mainig(Enterprise Miner)などの技術支援をやっていました。
BI(Business Intelligence)を本格的にやるようになったのは、Microsoft に入社してからです。
当時、SQL Server 7.0 が発表されたばかりのころで、この中に、OLAPサーバーと呼ばれたBI機能が統合されていました。
(その後、SQL Server 2000では、Data Maining 機能も追加)
最初にBIのコンサルティングの立ち上げを行った後、営業部門に移って、BIのプリセールスの技術チームの立ち上げにも携わりました。
Microsoft には、15年以上在籍しましたが、やりたいことと、やらなきゃいけないことのミスマッチもあり、退職しました。
現在は、小さな開発会社で、BIシステムの開発と、以前の人脈から案件を紹介してもらって、MSのBIの技術コンサルティングやBI関連のデータマネージメント関連のコンサルティングをしています。
ブログタイトルの由来
このブログのタイトル「反BI見栄講座」は、私のAIの師匠が1985年に共立出版のコンピュータサイエンス誌「bit」に発表した「反見栄AI講座」からとらせていただきました。
昨年、あるイベントで20数年ぶりに師匠と再会したときに、昨今のAIブームの話題になって、1980年代のAIブームとのデジャブ感の話題で盛り上がりました。そのときに、師匠の「反見栄AI講座」をパクらせてもらい「反BI見栄講座」という題名を使わせてほしいという話をしたところ快諾いただきました。
(師匠は日本人工知能学会の歴代会長のおひとりです)
このブログで書きたいこと
Business Intelligence(BI)という言葉のない時代から20年以上、複数の外資系のベンダーでBusiness Intelligence(BI)のツールやソリューションのプリセールスのエンジニアやコンサルタントとしての仕事をしてきました。
ベンダーを離れて数年たち、関係したベンダー各社、ユーザーとのいろいろなしがらみもなくなってきました。
Business Intelligence(BI)は、技術の側面で語られることが多いですが、ここでは、技術というより、人、組織、データ、使い方の哲学などの側面から本当にそれってBI?(見栄BIでは?)という私の本音の部分を書けたらと考えています。